koo design studio ニュースレター vol. 53 – 08/05/2022

こんにちは、koo design studio です。 ロサンゼルスのサウスベイエリアの外は潮風が吹いていて快適です。みなさん、良い夏をお過ごしください。
ところで、私はちょうどウェブフロントエンド制作を Manhattan Beach, CA. BeachCoders Academyの教え始めました。 興味がある場合は、https://beachcoders.comを確認してください

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Production | Who does what? (1)

他のビジネスと同様に、制作プロセスは多くの面で非常に良く似ています。 マルチメディア制作現場では誰がどのような機能を担っているのかを共有したいと思います。

プロデューサー

階層のトップ。特に財政と予算の面、最終の流通を含むすべての制作とその作品に責任があります。そして、監督、脚本家など、各役割の責任者を選んで割り当てます。

ディレクター

ストーリーテリングの達人。すべての制作を担当するディレクターであり、予算と期日内に作品を完成させます。また、撮影監督、キャスティングディレクター、サウンドエンジニア、制作コーディネーター、ロケーションマネージャー、映画編集者、vfx技術者等を選択して割り当てます。 

撮影監督

責任を持って画質を管理します。 光、影そして色。<br>撮影監督は、照明技術者、グリップ、ドリーなどを割り当てます。ほとんどの場合、フレーミングの決定はディレクターによって行われます。

音響録音エンジニア

音声を録音する責任があります。また、予期せぬ不要な音が聞こえた場合は、直ちに撮影を中止する権利があります。

制作コーディネーター

制作における人(クルーとキャスト)やその他の要件に責任を持ちます。

ロケーションコーディネーター

撮影場所を担当します。 適切な場所を見つけて、許可を取得します。

スタジオ/セットコーディネーター

サウンドステージを担当し、セットを構築します。

メイクとヘアアーティスト

俳優のメイクや髪の毛を担当します。

コスチューム、ワードローブ、小道具

デザインと準備を担当するデザイナー。

VFX/SFXコーディネーター

VFX/SFXを担当します。

編集者

映画/ビデオの編集を担当します。

作曲家およびサウンド/オーディオエディター

音楽、オーディオ、効果音を担当します。

俳優

そしてもちろん、もっといろいろな人達!

プロダクションのサイズはスケーラブルです。常に舞台裏で多くの人が関わっています。視聴者に素晴らしい体験を提供するために、すべての人が一生懸命働いています。もちろん自分ですべてを行うこともできます!
また、あらゆる規模の制作についてヘルプやアドバイスが必要な場合。いつでもご連絡ください!!

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koo design studio ニュースレター vol. 52 – 07/05/2022

こんにちは、koo design studio です。独立記念日の花火楽しめましたか?

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ビデオ撮影

ビデオ撮影のヒントをいくつかシェアします。

スマートフォンを使った撮影

必要なもの

  • 三脚は必須!! スマートフォンやカメラは手で持たない事をお薦めします。動きながらの撮影の場合、ハンドグリップやスタビライザを使用しましょう ($50 以下で手頃なものが見つかります)
  • 音は別の機材で録音 録音用のアプリを使って音量などの状況をモニターする事ができるからです。私自身は古いピンジャックの付いた iPhone にコードでマイクを繋いでいます。Bluetooth のもの、マイクとレシーバの付いたものなどがあります。($30 以下で手頃なものが見つかります)録音はビデオを撮影する前に録り始めましょう。
  • フィルライト(補助ライト) 屋内外を問わずほとんどの場合、主な光源は被写体の上から来ます。私はLED-7100T($1500) とライトスタンドを使用しています。($50 以下で手頃なものが見つかりますが、$100-200 位のものをお薦めします)

する事

  • フォーカス(集中)!!  ビデオと音の両方で被写体に集中します。 ビデオ=例えば背景を遠くにして、ぼかしたり出来れば被写体はよりフォーカスされます。スクリーンをタップすればそこにフォーカスが当たるのを忘れずに。サウンド=静かな場所を探しましょう。ノイズや環境音は後でポストにて付け加える事ができます。
  • 合図を出す 自分自身を撮影する際でもカット間に少しの隙間を入れる為に自分自身に合図を入れましょう。誰かを撮影している際録画ボタンを押した後に話す出だしのタイミングを指の動きなどで指示を出します。特にインタビュー等、質問とインタビュイーが話す声が被らない様に指示を出します。
  • 準備 十分な準備時間は決して取れませんが、特に時間の無い撮影の場合は事前に十分な撮影プラン準備をしましょう。また、誰を撮影する際、最低1度はリハーサルを行います。

ビデオ制作は楽しいですよね。より注意深く撮影すれば、より良くなります。有名な作家の言葉に「誰でも文章は書ける。ペンと紙だけあれば良い」とあります。ビデオはもう少し必要ですが、割と手が届く範囲で始められると思います。プロになるのはまた別の話になりますが。

もしプロフェッショナルサービスが必要な場合は私にコンタクトをお願いします!!

プロのようなビデオを自分で作ろう!| 分析編(4/4)

from koo design studio newsletter – vol. 37(J) 04/06/2021

MAKING A VIDEO LIKE A PRO!

シリーズ第4段

自分の製品やサービスを紹介するビデオを自分で制作したい人もいるのではないでしょうか? そう思ったら始めてみましょう!
ここではプロの立場から制作のちょっとしたヒントのいくつかを共有しようと思っています。
ビデオ制作の過程に対する理解向上と実際にビデオ制作をする方の成功に役に立つと良いのですが。

今回が4つの過程の最終回になります:

  1. 企画 (プリプロダクション)
  2. 撮影 (プロダクション) 
  3. 編集 (ポストプロダクション))
  4. 解析 (YouTubeに公開して、視聴者の行動を分析) [今回]

分析 (YouTube と視聴者分析)

ビデオ制作完成おめでとうございます!では YouTube にて公開しましょう。

YouTube

アカウントへのサインインもしくはアカウントの作成

YouTube は世界で最も成功したウェブ放送局の一つである事は疑いありません。あなたのチャンネルを作成する事をお勧めします。あなたのGoogleアカウントでサインインができます。もしまだビジネスアカウント(個人アカウントでも)が無い場合は早速作ってみてください。

ビデオのアップロード

video+ アイコンをクリックしてあなたのコンピュータからアップロードします。

YouTube Studio

右上のあなたのアカウントのプルダウンメニューから YouTube Studio にアクセスします。チャンネルの分析、それぞれのビデオでの視聴者の動向などを分析する事等が可能です。これは非常にパワフルなツールです。特にビデオの視聴者動向は再編集したり、今後のビデオ制作の参考になります。

他の動画共有サイト

vimeo

こちらもビデオを公開するのに良いサイトです。あなたの既存のFacebook, Google, Apple アカウントにてログイン可能ですし、あなた独自のEメール、パスワードにてアカウントを作る事もできます。

YouTubeとだいたい同じですが、解析等の全ての機能を使用する場合は有料アカウント(VimeoPlus, VimeoPRO)にアップグレードする必要があります。

Instagram, Facebook, Twitter, linkedin

動画共有サイトとは若干異なりますがこれらのSNSと呼ばれるサイトもあなたのビデオプロモーションには利用できます。SNS用に短く再編集する事が大切だと思います。

ビデオはコミュニケーションツールです。共有していろんな人に見てもらいましょう

koo design studio

koo design studio では、私自身のプロデューサー、監督、編集、アーティスト、また時には俳優としての経験から全てのビデオ制作、コンサルテーション、制作、公開、分析の一連の流れの全ての側面を部分的または全体的にお手伝いしています。もしあなたが既に美しいフッテージを撮影しており編集だけが必要な場合や、ビデオにモーショングラフィックスを追加したい場合、また素晴らしいアイディアがあってもどこから初めて良いかわからない場合、またあなたの計画の予算案が欲しい場合など全てをお手伝いさせていただきます。

14歳から友達とちょうど公開されたStarWars Episode IVに影響されてSF映画を8mm フィルムで映像制作を始めたのをきっかけにそれ以来映像制作を行なって来ました。長いキャリアと言えるでしょう。その間いろんな変化がありました。デジタルテクノロジーによりいろんな制作の側面、配信が変わった事は非常に良かったと思います。またそれと同時に失われた側面も懐かしく思い出します。ただ映像制作そのものの本質ほぼ何も変わっていないと思います。実写でも、デジタルで俳優や背景、建造物を作成しても、カメラで撮影する事には変わりありませんし、編集する必要もあります。

これらのヒントによりあなたのビデオ制作がより良いものに、また何か新しい事を始めようとしている人の思いを勇気づける事ができる事を願っています。たぶん始まってしまえば後は進めるだけですが、終わるのが大変です、その手伝いが必要な場合はお知らせ下さい。

このシリーズはなるべくそれぞれの側面の特定の詳細、ある特定の場所での撮影、ある特定の編集ソフトウェアの使用法等は避け、なるべく一般的な情報とヒントを提供しようと心がけました。もし特定の質問がある場合はコメント欄に残して頂ければ答えを書きます。

Today’s LIST OF TOOLS 

– インターネットにつながったコンピュータ

もちろん!! ご相談や制作にプロのお手伝いが必要でしたら、 いつでも私に一声おかけ下さい!!

成功するビデオ制作を、より詳細にわたってアドバイスさせて頂きます。

読んでいただきありがとうございました

プロのようなビデオを自分で作ろう! | 編集編(3/4)

from koo design studio newsletter – vol. 37(J) 04/06/2021

MAKING A VIDEO LIKE A PRO!

シリーズ第3段

自分の製品やサービスを紹介するビデオを自分で制作したい人もいるのではないでしょうか? そう思ったら始めてみましょう!
ここではプロの立場から制作のちょっとしたヒントのいくつかを共有しようと思っています。
ビデオ制作の過程に対する理解向上と実際にビデオ制作をする方の成功に役に立つと良いのですが

This is a series of 4 process tips:

  1. 企画 (プリプロダクション)
  2. 撮影 (プロダクション) 
  3. 編集 (ポストプロダクション)[今回]
  4. 解析 (YouTubeに公開して、視聴者の行動を分析)

編集 (ポストプロダクション)

撮影を楽しめましたか?楽しいですよね!では全ての撮影フッテージデータをSDカードやスマートフォンからコンピュータにトランスファーしてください。

ソフトウェア

以下編集ソフトウェアの一部のリストです:

Premiere Pro, Final Cut Pro, Avid 等は、完全機能でプロ使用に耐える様に作られています。個人的には全てのコンピュータプラットフォームに対応した”SHOTCUT”をお勧めします。またもしMacユーザーなら iMovie が良いと思います。

全ての編集用ソフトウェアは基本構造は同じです。「ビン(フッテージを格納)」「トラック編集」「エフェクトコントロール」「メインの映像確認画面とオーディオレベル確認」にて構成されています。

shootout editing software
shortcut screen image
  • ビン:フッテージのリファレンスを格納してあり(実際のフッテージはコンピュータの保存した場所にあり、データの参照・ショートカットを表示します)必要なフッテージに即座にアクセスする事ができます。
  • トラック編集:ビンからフッテージを持ってきて、それぞれを繋げ編集するのに使います。(トラックはそれぞれ、ビデオ、タイトル、サウンド、音楽、トランジッション・効果)上位のトラックが視覚優先順位が高くなります。
  • 効果コントロール:選択したフッテージのスケールや移動、サウンドレベルや効果等をコントールします。またトランジッション(フェイドイン・アウト、オーバーラップ、カラーコレクション、フッテージの透明度、サウンドボリューム等)の効果をコントロールします。
  • メインの映像確認画面とオーディオレベル確認:トラック編集の画像、音楽を確認します。

編集を始めよう!

物語を語る

編集とは物語を語る事です。時にはオリジナルスクリプトを忘れて、全ての撮影したフッテージを見直し、そこから新しい物語を再構築する事もできます。

  1. まず撮影した全てのフッテージを可能な限り何度も見て検証します。撮った内容を記憶するのは非常に大切で編集に非常に役立ちます。
  2. 次にそれぞれのフッテージの必要な部分だけを残し前後を切り取ります。
  3. 切り取り作業が終わったら、大まかにスクリプトに沿ってフッテージを並べて(もし2、3代替えテイクがある場合はトラックを追加してその下に縦に並べます)物語がシナリオ通りにビデオとしてきちんと機能しているかをみてます。この時点では細部にはあまり拘らず物語を語る(構築する)ことに集中します。フッテージを並べ変えたり、他の代替えテイクと入れ替えたり何度か試して最良の流れを探します。
  4. 最後にそれぞれのフッテージに手を入れます(切り取り部分の調整、トランジッション効果の追加、カラー調整、オーディオのレベル調整、ノイズの除去または追加等)。

物語の流れは非常に重要ですので、一時的な曲でも良いので音楽を加えリズムに合わせて編集します(ロック、ジャズ、クラッシック等物語に合う音楽ジャンルを探します)。著作権フリーの音楽がオンラインにて低予算で入手可能です(YouTubeにもいくつかあります)。

以下は私がある製品を紹介する編集のやり方のサンプルです:

1. まず主体(製品)のクローズアップから:それが何か
2. 次に全体を見せます。全て(主体、紹介者、周りの環境)の関係を見せることにより、主体の大きさ、色、形、環境適応等の特徴をより明確に見せることができます
3. そして、紹介者が主体を紹介する為、紹介者のクローズアップ:紹介者の顔の表情のクローズアップにより主体への親近感や良い印象を演出することができます
4. 最後に特徴機能の説明に移ります

カラー調整

物語の構築が終わったら全てのフッテージのカラー調整をすることをお勧めします。全てを一箇所で撮影してとしても(特にカメラの位置が移動する)と照明の場所が変わるので色も変化します。カラー調整により主体をよりはっきり生々強調することができます。

白と黒に部分のカラーバランスに注目します。フッテージのもっとも白い部分にマウスカーソールを当て、RGBバランスをみて、どの値がより高いか((R: 244, G 200, B 198 = 赤が強過ぎる)を探り、他より高い値を落とし同じレベルにします。黒い部分も同様にします。この場合は値は0, 0, 0 に近くなります。もし白の値 R255 G255 B255 が広範囲に渡る場合、フッテージは全体的に明る過ぎますので少し暗くして、全体のカラーバランスとコントラストを調整します。一つのフッテージで調整が終われば、その設定を他の似たフッテージに簡単にカラー調整を適応することができます。

タイトル・サブタイトル

タイトルをオープニングに追加することで視聴者がこれから何を見るのかが分かります。また、サブタイトルを付けることにより主体の説明や特徴を視聴者により強調する事ができます。しかし多過ぎたり長過ぎたりするのも逆効果ですので、常に短く的確に。多言語対応のキャプションですが、YouTubeにポストする事を前提にしているなら、編集時にビデオに直接言語タイトルを追加するよりはYouTubeのキャプション機能を使用しましょう。次回詳細を説明する予定です。

音楽と効果音

音楽はビデオの流れを良いテンポで支えます。既に使用する良い音楽があれば、一番初めのラフカットの時から編集の音楽トラックに置いてみます。効果音はシーン、ドラマを効果的に助けます。声と音楽の良いバランスを保って下さい。

忍耐力とリズム感が編集を助けます

2. 特殊効果(SFX)

特殊効果について少し書きます(SFX、視覚効果VFXと呼ばれる事もあります)。

Adobe After Effeccts、Nuke, Fusion 等のSFX専用のソフトウェアが無くてもかっこいい効果をビデオに追加する事ができます。例えばデジタルスクラップブックを作る要領です。フッテージ映像の不要な部分をマスクで大まかに切り抜き、紙等のテキスチャーの上の置きます。そしてページを開くトランジッション効果を使ったりします。

あなたが日常生活で既に良く知っている事を探求して、そこからのアイディアをデジタルクリエーションにも適用して見て下さい。アイディアがいつも先にあり、技術はその後からついてきます。

今日のツールリスト

– ビデオ編集ソフト
– 音楽(著作権フリー)

編集(ポストプロダクション)は映像制作の中で常に最も好きな仕事です!

もちろん!! ご相談や制作にプロのお手伝いが必要でしたら、 いつでも私に一声おかけ下さい。

成功するビデオ制作を、より詳細にわたってアドバイスさせて頂きます

TO BE CONTINUED >>>

プロのようなビデオを自分で作ろう! | 撮影編(2/4)

from koo design studio newsletter – vol. 37(J) 04/06/2021

MAKING A VIDEO LIKE A PRO!

シリーズ第2段

自分の製品やサービスを紹介するビデオを自分で制作したい人もいるのではないでしょうか? そう思ったら始めてみましょう!
ここではプロの立場から制作のちょっとしたヒントのいくつかを共有しようと思っています。
ビデオ制作の過程に対する理解向上と実際にビデオ制作をする方の成功に役に立つと良いのですが

今回が4つの過程の第2回になります:

  1. 企画 (プリプロダクション)
  2. 撮影 (プロダクション) [今回]
  3. 編集 (ポストプロダクション))
  4. 解析 (YouTubeに公開して、視聴者の行動を分析)

撮影(プロダクション)

台本の準備ができ、撮影場所を選び、いざ撮影!と言う前にいくつかやる事があります。撮影が始まると同時にいろんな事が起こるので、常に時間がいくらあっても足りないと思うはずです。

1. 最終出力のレゾリューションの選択

カメラを手にしたら撮影可能なレゾリューション(解像度)を確認して下さい。4K=UHD, 2K=HD 等いろいろ選択ができると思います。また最近のスマートフォンでは4Kで撮影が可能です。下がレゾリューション(16×9 スタンダード比)のリストです:

  • 4K = 4096 x 2160 または UHD = 3840 x 2160
  • 2K = 2048 x 1080 または HD = 1920 x 1080
レゾリューションテーブル

一つの選択肢としてお勧めなのが、4Kで撮影、HDベース編集、完成させる事です。

なぜなら、限られた撮影時間内で被写体のフレーミングに時間をあまりかけず、後の編集段階で決める事ができるからです。編集時に 1/4 までズームダウン(スケールダウン)しても4倍の大きさで撮影しているので画質をキープし、後から自由に動かしてレイアウトが可能になります。つまり、撮影時にフレーミングに必要以上に時間をかけなくても良い訳です。もし4Kで撮影、4Kで編集した場合だと、縮小はできませんし、拡大すればするほどイメージがボケてしまいますので最大120%が限界だと思います。

最近では確かに4Kが主流になりつつありますがこれら上記の利点を考えるとHDの選択をお勧めします(またはそういう選択肢がある事を知っていて下さい)。まだ視聴者はスマートフォン、タブレットの小さい画面か、PCのHDレゾリューション画面で見ているのでまだしばらくはHDでも大丈夫だと思います。

(ちなみに最近ではプロは編集時での自由度、撮影スピード等の利点を考慮して6〜8Kで撮影して4Kで編集しています)

4K撮影 HD編集

2. 撮影計画を立てます

  • カメラとオーディオおよび照明に一人ずつ、最低2人アシスタントを探しましょう。それにより監督作業に集中でき、時間とストレスを軽減する事ができます。*アシスタントとの打ち合わせは綿密に!
  • 特に屋外で撮影予定の場合は風の強い日は避けましょう。オーディオにも照明調整も困難になります。
  • きちんとカメラを固定できる三脚 (1台$10位から)。カメラ使用する台数分用意します。カメラの手持ち撮影は出来る限り避けます。またその様な効果が欲しい場合は編集時に追加可能ですが、逆に揺れた映像を修正する(スタビライズ)のは非常に難しいです。もしカメラを移動する必要がある場合(ドーリー)は子供からスケートボードを借りて、その上に三脚付けたカメラを置きスケートボードをゆっくり動かして撮影します。スーパーから買い物カートを無断で借りるのはお勧めしません😎 もし手持ち撮影が必要な場合はスタビライザー付きグリップを用意しましょう。
  • マイク (長いコード付き、またはワイヤレス: $20位から)。特に屋外で撮影する際に、俳優の胸部周辺にマイクを設置するのをお勧めします。 室内撮影の場合、俳優の上部に吊り下げるのも良いでしょう、その場合カメラのフレーム内に入らない事を確認して下さい。
  • 大きな白い紙。スクリプトのキーワード(カンニングペーパー)を書いてカメラの横に置いて俳優の演技を助けます。

照明:室内撮影

室内自然照明(真上から)+1または2スポットライト(LED等 $150~ LEDは温度が上がらないのでお勧め)

照明:屋外撮影

太陽光をベッドシーツで遮り直接被写体に陽が当たるのを避けます。また影の位置やベッドシートを吊す位置が被写体の真上になる事を考え正午を避けます。全体の照明の位置とのバランスを下の2つのサンプルを参照してください:

照明サンプル例

頭の中でグレースケールトーン(白黒写真)として考えてみて下さい。一番強く照明が当たるを約10%落とした明るさに設定する事で、そのエリアが真っ白(白飛び)になる事を防ぎます。(特に屋外撮影の場合)背景は多少明るくても良いですが、暗くする事でメインの俳優等の被写体をより強調する事ができます。照明のゴールは背景と被写体の良い関係のコントラストを見つける事により、視聴者の注意を被写体に向ける事です。

1. 撮影

用意スタート!!

照明を設定し、マイクをセットして、カメラの位置を決めたら撮影開始です。まずカラースケールシート($10程度で購入可能、または白い紙の半分に100%の黒を印刷するだけでも良いです)を30秒程撮影します。後で編集時にカラー調整に非常に役にたちます。

カラースケールシートサンプル

カメラ2台または数台

カメラに関してですが、前回より2台使う事をお勧めしていますがその理由を書きます。一回の演技で広角と接写を同時に撮影する(マルチアングル撮影)が最大の理由です。くれぐれも被写体に近いカメラが後ろの広角撮影カメラのフレームに入らない様に設置して下さい。同時撮影する事により、編集時に広角と接写を交互にうまく繋ぎ合わせる事がより簡単になり、シーンがより魅力的になります。ただこの方法は俳優がカメラに向かって視聴者に話しかける状況では、視線がどちらかの1台のカメラにいくので、あまり上手くいきません。

撮影セットサンプル
Camera 01 (広角)フレーム内に接写用のカメラや遮光用のベッドシート等不要物が入らない様に確認します
Camera 02 (接写クローズアップ)

AE/AF固定(オート露出とオートフォーカス)

カメラは通常オート露出とオートフォーカス機能がついていますが、これらを固定し、手動設定で撮影する事でより良い映像撮影が可能ですので固定をお勧めします。もしカメラにシャッタースピード設定機能があれば、被写深度(背景をボカす)やモーションブラーをコントロールする事ができるのでこちらも設定可能な場合は使ってみて下さい。

iPhoneで撮影する場合、フォーカスしたい場所を長押しする事でAE/AF固定が可能です。また上下スワイプで露出を固定後変更できます。これらスマートフォンには有効で興味ある専用のアプが豊富にありますので、是非アプストアをチェックしてみて、自分の目的にあったアプを見つけて下さい。

音をチェック

常に録音状態をチェックしましょう。もし他にアシスタントがいる場合、長い棒の先にマイクをぶら下げて、画面に入らない様にして、俳優の上から録音するのも良いアイディアです。可能な限り、環境音の無い、より静かな撮影場所を選んで下さい。シーン撮影の最後のカメラを移動する直前に1分ほど環境音のみを録音して下さい。この環境音は編集時に非常に役立ちます。

Bロール

俳優や被写体等のメインの撮影(Aロール)が終わったらBロール(手のアップ、風景や小物のカット等アクセント的な映像)をできるだけ同じ照明の元で撮影します。これらの映像を編集時に追加していく事でストーリー感情、幅や奥行き感を与え臨場感、抒情感のあるビデオを組み立てる事ができます。

急がない焦らない!撮影第1日目はカメラ・照明・音声のテストとリハーサルに当てるのも良いアイディアです。

2. 俳優との作業

監督として俳優(自分自身が演じる場合も含め)に方向性を指示します。大事な事は:

  • 俳優がそれぞれの台詞の目的を理解しているか確認する
  • どんな感情を込めるのか
  • セリフのスピードが程度か、早すぎないか(アマチュアの俳優は特にカメラの前で早口になりすぎる傾向があります)
  • 「用意スタート」と言う前にカメラは既にレコーディングボタン(映像と音)が押させている事を確認します
  • 何か上手くいっていないと感じたらすぐに撮影を止めます。時にはセットで台本を書き直す必要もあります。時間を惜しまない事がある場合には最短方法でもあります。

本日のツールリスト

– ヴィデオカメラ: 1 or 2 +
– 三脚: = カメラの台数分 (オプション=モーションスタビライザー付きグリップ)
– マイク(一度に撮影する俳優の数)
– 照明 : 1 or 2 +
– ベッドシート: 1
– カラーチャート(または白黒に印刷した紙)
– 大きい紙(俳優用にキーワードを書く)

もちろん!! ご相談や制作にプロのお手伝いが必要でしたら、 いつでも私に一声おかけ下さい!!

成功するビデオ制作を、より詳細にわたってアドバイスさせて頂きます。

TO BE CONTINUED >>>

プロのようなビデオを自分で作ろう! | 企画編(1/4)

from koo design studio newsletter – vol. 37(J) 04/06/2021

MAKING A VIDEO LIKE A PRO!

シリーズ第2段

自分の製品やサービスを紹介するビデオを自分で制作したい人もいるのではないでしょうか? そう思ったら始めてみましょう!
ここではプロの立場から制作のちょっとしたヒントのいくつかを共有しようと思っています。
ビデオ制作の過程に対する理解向上と実際にビデオ制作をする方の成功に役に立つと良いのですが

今回が4つの過程の第1回になります:

  1. 企画 (プリプロダクション)[今回]
  2. 撮影 (プロダクション)
  3. 編集 (ポストプロダクション))
  4. 解析 (YouTubeに公開して、視聴者の行動を分析)

企画(プリプロダクション)

プロの制作とDIY(自分でやってみる)制作の違いはスケールの違いだけだと思います。 より多くの視聴者に訴えるに比例して、予算が増え、より多くの人が関わってきます。 しかし、制作過程そのものに大きな違いはありません。

また小規模な企業の経営者の場合、自分(もしくは、従業員や一緒に仕事をしている人等の5人程度の小チーム)で制作してみる事をお勧めします。
最近ではプロレベルのビデオを制作するための多くの機材等が無料または非常に安価で入手可能になっているからです。-例えば:

  • スマートフォンのビデオカメラ。もし可能なら2台。(次回撮影の時に、理由を説明します)
  • 使い古したベッドシーツ。屋外撮影の際、太陽光を制御するのに最適です。
  • ビデオ編集ソフトウェア。例えば iMovie は Mac についていますし、Windowsの場合、 類似のソフトウェアを無料でダウンロード可能です。また、それらは非常に良くできていて、使いやすいです。

などなど。。。
後ほどあると便利なツールとそれらの使い方をリストアップします。

プロジェクトの成功にもっとも重要なのは「企画」です。

他の全てに当てはまりますが、企画が良ければ、自然と良い結果に繋がります。 まずプロジェクトのブループリント(全体像の視覚化)を作りましょう。

1. シナリオ制作 (ブループリント)

まず初めにシナリオが必要です。

あなたは既に自分の商材と、その説明を人々の前で何万回も繰り返していることでしょう。 しかし、ビデオを作るにはシナリオという形に置き換えることが必要です。

黒沢明が言っている様に「シナリオを書けなかったら、映画監督にはなれない。 どんなに忙しくても1日に1ページ書く位の時間はあるはずだ。それを1年続ければ300枚のシナリオになる。」 本当にその通りなんですけど、それがいかに大変なことなのかは良く分かっていますよね!! では、どうすれば良いシナリオが書けるでしょう?

シンプルで可能な限り短く

  1. 3~5語であなたの製品、サービスの特徴をリストアップします。何が他の製品と違い、ユニーク(独自)なのか。 例えば、「安価」、「簡単に使える」、「簡単に手に入る」などなど。。。
  2. 消費者、顧客が実際にいつ、どの様な状況でそれらを使用しているかを想像します。
  3. それら製品、サービスがどの様に消費者、顧客の生活スタイルを向上するのに貢献しているか? または逆にそれらの製品、サービスが無かった場合は?をどう見せるかに力を注ぎます。
  4. より直接的かつ素速く主題に行くこと。 (あるデータでは視聴者の注意を引けない場合、8秒でそこから離れてしまうとのことです。)

以下の様なシナリオを基に超簡単なストーリーボードを作ると良いでしょう:

アイス食べたいでも痩せないと食べるべきか、食べないべきか、それが問題だ??!ロウソクの両端に火を付ける* iScreem 試してみて
* 1932年マルクス兄弟「冗談でショウ」より

また、どこでどの様に撮影するかも頭に置いてシナリオを書く必要があります。カメラの性能が大事と思われるかもしれませんが、それ以上に大事なのは照明です。 『「光あれ」と言われた。すると光があった』! 太陽は制御さえすれば最高の光源になります、制御に使い古したベッドシーツを使いましょう。  (次回のニュースレター「撮影(プロダクション)」で詳しく説明します)

2. 俳優

シナリオを書いている際、誰がこの役を演じるかも考える必要があります。 あなた自身で演じることも可能ですし、従業員または一緒に仕事をしている人にお願いしても良いでしょう。 または単純に俳優(もちろんプロである必要はありません)を雇用しても良いと思います。

登場する俳優は最大3名、2名がより良く、
1名(あなた自身でも可)が最高です!!

仮シナリオが完成したら、完璧に暗記するまで声に出して読みます! その後同僚や友達に聞いてもらいましょう、そうする事で、カメラの前でより快適にうまく話す事ができる様になります。 ホン読みと呼ばれる過程です。

3. リハーサル

リハーサルは撮影現場である必要はなく、どこででもできます。

満足が行くまで行い、全てのリハーサルを撮影しましょう。1. 撮影

撮影したフッテージを確認して、シナリオや演技、またはその両方に修正を加えていきます、 それを繰り返す事でシナリオが完成します。

本日のツールリスト

– シナリオ制作: 紙とペン。コンピュータソフトウェア(MSワード等)でも可能。
– リハーサル: スマートフォン等のビデオカメラ。
ちび三脚または何かスマートフォンを動かない様に支える物

もちろん!! ご相談や制作にプロのお手伝いが必要でしたら、 いつでも私に一声おかけ下さい!!

成功するビデオ制作を、より詳細にわたってアドバイスさせて頂きます。

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